VMLの提議に関するW3Cのコメント


W3C | 提議文集

VMLの提議に関するW3Cのコメント

W3Cは、2次元ベクトルグラフィックの分野における新たな提議、さらには伸縮可能で構造化された方法でウェブ上のグラフィックを表現することについて関心が高まっていることのさらなる証拠を受け取り、喜ばしく思う。VMLの提議は、塗りつぶしスタイルの制御(PGMLペイントサーバーと比較してみよ)やいくらかの切り落としや遮蔽の制御をもつ、ユーザ拡張可能なグラフィック原初物セットを提供するものである。

VMLはXMLで表現され、このことは、それらが包含されている文書に添えたスタイルシートを用いてVMLグラフィックが修正できるようにする。提議者は、スタイルシートバインディングや、エディタとビューアとの間の必然的なスタイル上の相違点、HTMLへの取り込みへの考えを明確に与えている。W3C要求事項文書の中のポイントを扱うべく注意を払ってもいる。

VMLにおける無状態性の概念は興味深いものであり、おそらく表現力を犠牲にはするが手作業編集性を推進しそうである。これはPGML(これはおそらく編集性を犠牲にはするが、より大きい表現力を与えるかもしれない)におけるグラフィックの状態のセーブおよびリストアと比較されるべきであろう。W3Cは、この仕様書の中でHTMLXMLCSSDOMといった既存の作業との相互作用が扱われており、またXMLネームスペースのインパクトが考慮されていることを喜ばしく思う。

この提議はグラフィックアクティビティに分類されるものであり、グラフィックアクティビティのページに列挙されている問題、「特定のレンダリング装置やプラットフォームから独立しているであろうXMLで表現される便利でウェブ指向の公開フォーマットに関する関心が高まりつつある」という問題を扱うことが明らかである。

W3Cは、この話題に関して、グラフィックス活動の中に新しいワーキンググループを提議する要約文書のパッケージを作ってある。これがW3C会員組織によって受け入れられ、新しいワーキンググループが作られれば、VMLの提議は、XMLベクトルグラフィックフォーマットに向けたひとつの入力として、その議事日程に乗せらf るであろう。

W3C会員組織は、w3c-ac-forum において提議の扱いを議論するため、または W3Cスタッフ連絡役を経由して内密にディレクターにアドバイスするために招集される。

声明: 提議をワーキンググループの協議事項に置くことは、W3Cスタッフやワーキンググループ参加者による保証の意味合いをもつものではなく、またワーキンググループが提議に関する特定のアクションをとることに参加することを保証するものでもない。


Chris Lilley, W3C Graphics Activity Lead
$Date: 1998/05/22 22:16:09 $

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