2. 適合性の定義

目次

この節は、規範性がある (normative)

この文書にある、「なければならない(MUST)」、「てはならない(MUST NOT)」、「必須である(REQUIRED)」、「べし(SHALL)」、「べからず(SHALL NOT)」、「べきである(SHOULD NOT)」、「推奨される(RECOMMENDED)」、「てもよい(MAY)」、「任意的である(OPTIONAL)」というキーワードは、[RFC2119] に解説されているとおり解釈されるべきものである。

2.1. 文書の適合性

このバージョンのXHTMLは、厳格適合であるXHTML文書の定義を提供する。これは、XHTML名前空間に由来する要素および属性に制限されたものである。

2.1.1. 厳格適合の文書

厳格適合 (strictly comforming) の XHTMl 1.1 文書とは、この仕様書で義務的なものとして記述されている機能だけを必須とする文書である。そうした文書は、以下の基準のすべてに沿うものでなければならない。

  1. 文書は、付録 C に表されている制約に適合するものでなければならない。

  2. 文書のルート要素は、<html> でなければならない。

  3. 文書のルート要素は、xmlns 属性 [XMLNAMES] を使ってXHTML名前空間を指名するものでなければならない。XHTMLの名前空間指名子は、"http://www.w3.org/1999/xhtml" である。

  4. ルート要素に先立って、文書の中に、DOCTYPE 宣言がなければならない。存在する場合、その DOCTYPE 宣言に組み込まれる公開識別子は、付録 C にあるDTDを、その公式公開識別子を使って参照するものでなければならない。システム識別子は、適宜修正してよい。

    <!DOCTYPE
     html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
     "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
    

こちらは、XHTML 1.1 文書の例である。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
    "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" >
  <head>
    <title>バーチャル図書館</title>
  </head>
  <body>
    <p><a href="http://vlib.org/">vlib.org</a> に移動しました。</p>
  </body>
</html>

この例ではXML宣言が組み込まれていることに注意してほしい。上記のようなXML宣言は、すべてのXML文書に必須というわけではない。XHTML文書制作者は、すべての文書にXML宣言を使うことが強く奨励される。そうした宣言は、文書の文字エンコーディングが、デフォルトの UTF-8 または UTF-16 以外のものであるときには、必須である。

2.2. ユーザエージェントの適合性

適合的なユーザエージェントは、XHTMLモジュラ化仕様書 [XHTMLMOD] で定義されたユーザエージェント適合性の必要条件のすべてに沿うものでなければならない。